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気軽に背筋を凍らしてくれる怪談集【怪談狩り】

小説感想

7月、そろそろ本格的な夏が始まるね。

夏と言えばお祭りや海水浴、夏休みに浴衣や花火のような気分が高揚する要素が満載の季節。だから幼い頃のミラゲは夏が大好きだった事をよく覚えている。

しかしそんなミラゲも、今は夏になれば楽しい行事に参加どころか外に出る事すら億劫。だって、外はエアコンなしでは耐えられない蒸し暑さ。太陽にBBQされる趣味は無いよ。

まぁ、天気予報を見るに夏の訪れはまだまだ先。今は気にする事でもないね。

今はテレビをあまり観なくなったので知らないが、前は心霊番組がこの時期よく放送されていたような気がする。

別にオバケや宇宙人のような不可思議な生命体を信じている訳ではないが、そういった番組は何故か心が躍るのでよく視聴していた。

何というか「恐怖を感じたい」みたいな思いで観ていたワケではなく。御伽噺や都市伝説を知る時のように「へぇ、こんな話があるのかぁ」とボーっと観ていた。

だけど、最近こんな話を聞いたんだ。

夏の暑さに対抗するため、ホラーで背筋を凍らす人がいるって事を。

実をいうと、ミラゲはホラー作品を観て「ひょぇ~」と思う事もあれど背筋が完全に凍った覚えがない。

恐らくだが、ホラー作品をアクションとして観ている。例えば、化け物から逃げるキャラクターが居たら恐怖を覚えるより「助かって欲しい」とか「対抗できるか?」と考えてしまう。

そして、登場人物がオバケに捕まったりしたら「なんて酷いことをするんだ!」と憤怒してしまう。ホラーが好きなのにあまり向いていない。

だが、だからこそ都市伝説系とか怪談は好きだ。短いので登場人物に感情移入することはあまりないし、「不思議だったな」とか「怖かったな」みたいな単純な思いで終われる。

ということで、今回は久方ぶりに小説の感想について書いていこうか。

小説の感想は3ヶ月近くぶりだ(随分と時間が空いたな)。

本の詳細

タイトル:怪談狩り 市朗百物語
ジャンル:ホラー
著者:中山市朗
出版社:Kadokawa
文庫レーベル:角川ホラー文庫
ISBN: 978-4-04-103632-7
読了日:2026年6月30日

読みやすさ:★★★★★
怖さ:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★★☆
胸糞さ:★☆☆☆☆
満足度:★★★☆☆

あらすじ

「新耳袋」シリーズの著者・中山市朗が、現実世界の歪みから滲みだす恐怖と、拭いきれない違和感を狩り集める。モニターのノイズの中に移りこんだ拝む老女、六甲山を取材中にテレビのロケ隊が目撃した異様なモノ、無人の講堂から聞こえてくるカゴメ唄、演劇部に代々伝わる黒い子供、遺体に肩を叩かれた納棺師の体験談………。1話読むごとに、澱のような不安が、静かに、しかし確実に蓄積されてゆく―厳選した100話を収録。

(裏表紙の紹介文より引用)

感想

タイトル通りの怪談小説。百物語形式でゾクッとする話が語られている。

ミラゲ的にはあまり怖くはなかったが、少し背筋がヒンヤリする感覚を覚える話がいくつかあった。そして1話で完結する話が100話も収録されているが、長くても7ページまでしかない為サクッと読み終えることができる。

つまり、丁度いい怖さなので就寝する前のお供に最適。

カバーの袖にある著者紹介文によると彼は兵庫生まれで、現在大阪に在住している。だからだろうか、その二つの地域に因んだ話が多い印象。

特に六甲山を舞台としている話は何度も語られていた。

後、1話完結型だが所々登場人物が同じだったり繋がっている話もあった。同一人物の話の場合、隣同士に並んでいるので気づきやすく忘れっぽいミラゲに優しい構造だった。本当にありがたい。

胸糞さというか不快感を感じる話はあまりなかったが、恐ろしさより悲しみが勝つ話もいくつかあった。しかし、ヒトコワより心霊系が多かったので、ミラゲ的には満足。

しかし、とても1話1話が短いため少し物足りなさを感じてしまった。面白かった、本当に面白かったけどもう少し情報を増やしてほしかったかもしれない。でも、この短さだからこそ手軽に読めるのも魅力………難しい。

今回読んだ本:怪談狩り 市朗百物語

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