スマホケースのないスマホなんて、丸くなれないダンゴムシみたいなものですよね。
ワラジムシっていうのですが、実はこいつがあまり好きじゃありません。だって、平たくてギザギザしてるし……ひっくり返ったらダンゴムシと違って自力ですぐ起き上がれませんし。
どうぶつ奇想天外見ました?こいつ蟻に襲われた際、自分の身を守る術を持っておらずジタバタと体液をまき散らしているだけでしたよ。危険を周りのムシに知らせるのは偉いと思いますが、せめて反撃をしたらどうです?
それに、こいつダンゴムシと間違えられてよく幼児に潰されているじゃないですか!他のムシと比べて、死ぬ確率が高すぎる。もし輪廻転生があるのなら、ミラゲは絶対こいつには生まれ変わりたくないですね。
まぁ、それはそうとしてスマホの話に戻ります。別に世代ではないのですが、実はミラゲが初めて使用した携帯電話はガラケーなんです。
親のお下がりで、ネットには一切接続できなくて……電話を掛けることしかできませんでした。別にそのせいで困ったことは一切ありませんでしたけどね。
だって、幼いミラゲが携帯でパカパカ遊んでいる際、周りのニンゲンは誰一人スマホを持っていなかったし。まぁ、タブレットを持っていた子は一人だけいたけど。一緒に追いかけっこをする動画を撮った以外の記憶は特にないですね。
それに、娯楽は母のパソコンからアクセスできたインタネットとテレビで十分でした。
テレビっ子なミラゲは番組表を隅々まで読み、観たい番組を観賞する為にわざわざ深夜にアラームで起きました(機械に疎い自分は録画をする方法すらわかりませんでした)。
しかし、月日が経つのは早いものです。テレビがうまく使えなかったミラゲですら、今はスマホを完全に使いこなしています。ふふん。当たり前です、現代社会においてスマホはもはや生命線と言っても過言ではありません。
それはそうとして、ミラゲはそのスマホを滅茶苦茶にしてしまいました。
やっぱり、機械とて人肌恋しいと思いまして……地面との接吻を贈らせていただきました。残念ながらファーストキスが硬いコンクリートでショックを受けたのでしょう。画面がバッキバキに割れてしまい大変困りました。何しろお金がないのですから数万の出費は大変痛いです。
また、ミラゲは結構こだわりが強いのです。
まず価格は3万以下、イヤホンジャックが付いており、ゲームができるスペック。
とても我儘に見えますよね。でも幸運なことに、条件に該当するスマホを昨年手に入れました。シャオミのレッドミなんちゃらです。適当すぎる?残念ながら、ヒトの名前を覚えるのが苦手なのです。ただでさえ知り合いの名前すら怪しいのに、携帯のファンシーな名前なんて記憶しているはずがありません!
しかし、健気なシャオミくん。購入した際に、携帯カバーが一緒についてきました。透明で少しザラついた鎧。割引に割引を重ねられたスマホにしてはお得ではないですか!それはそれは、大事に使いましたよ。ケチなミラゲは、ケースの為に新しく数千円出費したくありませんからね。
でも、透明なスマホケースはダメです。おすすめしません。すぐ曇り始めました。ビックリしましたよ!てっきり、埃かと思いましたからね。無視して、その後も使い続けましたが綺麗になることはありませんでした。携帯カバーさんの意地悪です……曇るだけでなく、さらに黄ばみ始めたのですから!

だから、今ミラゲのスマホは裸です。空色のボディが輝いています。周りのニンゲンにも「心臓に毛が生えているの!?」と驚かれましたが、ミラゲはお金を出したくありません。気を付ければいいだけのことです。
このスマホが地面とキスしないことを祈りつつ、このまま使い続けようと思います。
シャオミくん、君はワラジムシだけど長生きしてね。
